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センタリング
(1)旋回方向:上昇風の近くで、このように飛行する場合、サーマルは右にあるのか、左にあるのか、よくわからない。このような場合には、A機とB機は左翼が上がり、C機は右翼が上がると同時に、からだに感ずる。それから1〜2秒ぐらいたってから、昇降計の針が動き、十を示す。このとき、初心者はバリオの+に気をとられ、どちらの翼が上がって、機体の傾斜したことに気づかない。
(2)センタリングの方法:これには種々な方法があるが、これを簡略にすると、次のようになる。
バリオの上がりぐあいや、からだに感ずるショックの程度によって、バンクの深さを変えた4−21図(a)のフーツ法を採用すべきである。そして、1旋回の結果によって、Best HeadingからWorst Headingへ移り、サーマルの中心にはいりこむ。突風性の強い上昇風のときは60°近くのバンクをつけ、普通の場合は45°程度のバンクで旋回する。
特別の場合の例として、4−21図(b)のように、突風のために急にバンクするような場合には、それを利用して、(b)のように旋回する。普通の場合には、半旋回でも余分に旋回することは無意味である。この方法は、範囲が小さく、強い突風性の上昇風のとき、利用すべきである。
(c)のように、うっかり通りすぎたような場合には、40〜45°くらいのバ

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